第3回:空手との出会いと兄との心の壁

小学校4年生から空手を習うことになりました。いじめにあったり自分を守るすべを身につけるという親の意向でしたが、表現が悪いですが、僕は昔から人を殴るという行為・感触がすごく嫌いで嫌悪感すら湧きます。

僕はダンスを習いたかったのですが、すごく厳しかった父は聞き入れる耳を持たず、そのまま通わされ続けました。空手には小学校にいるようないじめっ子たちのような子が沢山いて、
見学の時に双子だといいうこともあり、目立ちすごく緊張しました。

空手が嫌だった理由がもう一つありました。トゥーレットのせいで学校→家→空手と馬鹿にされる時間・気を張る時間が増えたことでした。
僕は小学校の時まだ症状が今よりは軽く 、双子の兄の方が幼少期から酷かった傾向にあります。
空手を習い始めたときに症状が音チックだけだった僕に対し、兄は運動チックもあり、僕が工夫してわからないようにしてるのに兄のチックでばれていじめられたことがあります。
トゥーレットというのは前に同じ症状の人がいると誘発性があるのです。
そのせいで僕も落ち着いている状態から急に発作が出ることも多々あり、すごく笑いものにされました。
次第に兄のことが憎くなり、一緒に居たくなくなり、次第には拒絶までするようになりました。
今になって兄にも凄く悪いことをして傷つけてしまったと思います。
当時は頑張って虐められないように意地を張り、強い口調でしゃべり、子供の自分なりに
虐められない工夫をしてたのに、兄貴が何もかもを一瞬でつぶしていくのが耐えれなかったのです。
でも兄には常に友達のようなしゃべる存在を学校で見かけますが、僕は学校でも家でもずっと」孤独を我慢してるのに、なんで此奴(兄)は空気も読めないのか
だんだん父親と兄貴との心の溝が深まっていきます。
次第には弟の方が癖ましやな。兄貴の方がやばい。と学校でもゆわれるようになり、比べられることにも嫌悪感を覚えます。
大きな声で馬鹿にされてそれを聞いてる周りはどう思ってるかを考えるのも怖い、だいたい
いつもいじめられた後は兄貴が癇癪を起します。僕は冷静で我慢強い反面、兄貴はメンタルも弱くすぐけんかしていました。
自分の気持ちに素直な兄貴が妬ましかった部分もあったんだと今では理解できますが、
当時は家で同じ空気すら吸いたくなかったです。


親は何も知らない、いじめにあっていることを言えない、心配かけたくない、言ってもどうせあしらわれる。今の自分が目の前にいたら抱きしめてあげたいと思います。

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