小学校4年生の時に祖母が癌で亡くなりました。
僕の祖父・祖母・叔母・叔父・従姉妹はみんな静岡にいて、小学校の夏休み・冬休みに入ると、父がいつも大阪から静岡の浜松まで連れて行ってくれて祖父と祖母と過ごしました。
祖父はすごく優しく、いつも温泉に連れて行ってくれたり、おもちゃを買ってくれたり、紙飛行機を一緒に作ってマンションから飛ばしたりして遊んでいました。
祖母は専業主婦で、いつも朝から茶粥と卵焼きを作ってくれて、それがすごく大好きでした。
祖母が亡くなったと聞いて、静岡に父と兄と三人で向かう前、大阪の家で父が泣きながら僕たちに言いました。「お前らが言うことを聞かないから、おばあちゃんが亡くなった」と。
その時に何かが「ぷちっ」と切れて、何もかもどうでもよくなりました。人とは何か、家族とは何か、周りの家族を見ていても温かそうで、大切にしてもらえている。
自分はどうか?
親なりに大切にしてくれているのはわかるが、やはりうちの家族は冷たい。
何もかもが自分の中でどうでもよくなり、いろいろと乱れ始めてグレ始めました。