小学校2年生から3年生ぐらいになって、自覚症状が現れました。 口で「ぷっ!」と音を鳴らしたり、喉を鳴らしたりしていました。
症状を自覚しだしてから、自分に違和感を持つようになりました。
周りは授業も集中している、僕はずっと周りをキョロキョロしながら、落ち着きがない。
テストの時もよく「カンニングしてる」「答え見てくんな」などとよくゆわれたりもしました。
でも僕は否定をしませんでした。
なぜならカンニングをしてはいけないと思うと余計に見たくなり、衝動が止められなかったからです。心の中では悪いことをしているという認識はあったのを覚えています。
同級生には「気持ち悪い」「うるさい」「唾を吐くな」と言われ、自分では無意識に出ているときに言われて気づく。唾が飛ぶたびに度に最低なことをしてしまった。自分だったら絶対嫌だ。
その感情がいつも汗とともに込み上げてきてすぐさま謝ります。誤って必死にその場を回避できても、相手に「嫌われた」「終わった」「いじめられる」という感情が一気に出てきて、すごく汗をかきました。この感覚は何歳になっても忘れることはありません。
胸ぐらをつかまれたり、叩かれたり、キモイと言われたりする毎日でいつもこの場から消え去りたいと常に思っていました。
授業が終わり学校が終わって家に帰ると、父親にも「なんやねんそれ!!」「やめろ」「そんな癖はよ治せ」と言って怒られていました。そのたびに当時から母のことをよく考えました。
顔も知らない、声も聴いた記憶がない母を思い出して「母が今の僕を見たらなんてゆうのだろう」
でも母はいないし、誰もわかってくれる奴なんていない、そう思い始めて心の声を閉ざしていきます。